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2017年は、まさに仮想通貨元年でした。2017年の初めから12月までで20倍以上も値が上がりました。全体として見ると、買いが買いを呼んでとどまるところを知らなかった、と言えます。
ただし、部分的に見ると、たった1日で4割近く下落することも。こういったリスクの大きさもまた桁違いの投資です。
金融アナリストも、このビットコインを始めとする仮想通貨の隆盛を、歴史に残るバブルだと言っています。この膨らんだバブルは、これから先どういった展望があるのでしょうか。
1. ビットコインは一般に浸透するようになった
ビットコインについてはCMでも普通に流れるようになって、日本でも極めて一般的なものなってきています。たとえば、子どもの教育費の足しにするためにビットコインを購入するお父さんもいます。福井県に住む会社員の男性は、50万円分のビットコインを購入しました。
購入は2年前でしたが、その当時は1単位が4万円でした。そこから価値が上がっていき、今では500万円の投資にまで拡大しました。時価総額は1億円を超えています。4割に及ぶ相場暴落を経験することもありましたが、仮想通貨はこれからもっと上がっていく、と期待を寄せています。
2. ビットコインの価格上昇が止まらない
ビットコインの価格は、特に2017年に入ってから、より急速に上がりました。きっかけはやはり、国内取引所が登録制になったことでしょう。
これによって仮想通貨に対する警戒心が緩和されて、多くの個人投資家の呼び込みに成功しました。
ビットコインは常に安定して成長しているわけではなくて、分裂を起こすのが特徴です。分裂するとやはり一時期は価格が不安定になりますが、すぐに持ち直します。これは投資熱の後押しが原因で、分裂したほうが儲かる、といった思考が働いているためです。
3. 次々にネット企業がビットコインに参戦
GMOインターネットやSBIホールディングス、DMMドットコムといった大手のネット企業も次々に参入しています。特にGMOインターネットは、北欧でマイナー事業を始めています。
北欧は電気代が安価であるからです。コンピュータを常時稼動させて計算するマイナーは、電気代の節約が利益を上げるために重要になってきます。
GMOの熊谷正寿社長は「初年度から事業は黒字になるだろう」と意気込みました。ただし、相次ぐネット企業の参入で競走は激しくなっています。
4. 2018年以降のビットコインはどうなる?専門家の意見
ビットコインの黎明期だった2015年から考えると、わずか2年あまりで100倍近い上昇率を記録しています。金融アナリストなどの専門家は「これがバブルでなかったら何がバブルになるんだ?」と口を揃えています。
特にそういった専門家の意見では、「ビットコインの適正価格はまだ誰にも分からない。分からない以上、ユーザーがまだ上がる、と思い続ける限りどこまでも価格は上がる」と指摘しています。
一方で、米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン会長は、「いつか政府が押し潰すだろう」と否定的な意見を出しています。
ビットコインの今後については、専門家でも意見が分かれるところです。いつまでビットコインの狂想曲が続くのか。これから一定の価格で落ち着くのか、それとも法定通貨のライバルとなりしのぎを削るようになるのか、個人や企業の思惑がうずまくビットコイン業界から目が離せません。
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